こんにちは。親子教室の専門家&『3歳までの子育てで本当に大切なこと30』の著者 村田真由美です。
今日は、私が介護に楽しさを見出した理由と、介護と子育ての共通点についてです。
お子さんに関わる方はぜひ読み進めてくださいね。
私事ですが、我が家は94歳の義母と二世帯住宅に住んでいます。
義母が認知症&大腿骨骨折で要介護3となり、本格的な介護がスタートしました。
足は当初、年齢的に車いす生活になるかもと言われていましたが、現在は痛みもなく、普通に歩き、奇跡的に階段ものぼれるまでに回復しました。
ただし歩けるだけに、認知症で夜中に外に出ていく可能があると言われていたので、義母のベットに離床センサーといって、起き上がると我が家のリビングで音楽が流れる装置を取り付けることに。
義母は寝てから朝まで15回ほどトイレに行くので、その度に私も起きてトイレに付き添います。覚悟はしていたものの、それなりに大変で。
だけど、私の周りで介護をしている人、していた友人の中で「大変」だと言葉にする人は誰一人いなくて。心から尊敬の念を抱いているところです。
という私も、あることに気付いてから、「介護=お世話」とは全く違う捉え方ができるようになりました。
あることとは
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脳に刺激を与えれば94歳でもまだまだ伸びる!
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義母は直近のことは全く覚えていませんでした。
「でした」と過去形なのは、1つずつだけど思い出すことが増えているから。
例えば、これまではデイサービスでお散歩したことなど、日中のことは何も覚えていなかったのに、数日前に「今日は暖かい日だったから、近所をぐるっとお散歩したのよ」と。
また、包丁の存在も忘れていましたが(危ないので隠すように病院からアドバイスがあり全部隠していました)、「包丁はどこにいったかしら。」と言うように。
では、脳に刺激を与えるために私がしたことはというと
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日常生活で本人ができることはやってもらう!
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亡き義父の5年間の介護のときは、お世話好きが高じて私が全て身の回りのことをしていました。
本人ができることさえも私がやってしまい、義父の自分でやりたい気持ちや機会を奪っていたのです。当時は必死でそんなことには気付かずにいました。
でも、子どもの発達を促す「さくら・さくらんぼリズム遊び」を知って教室で取り入れてから、脳に刺激を与えれば与えるほど、できることも増えて、自信もつけて、自己肯定感も上がる子どもたちをたくさん観てきたので、
今回の介護は手出しもしない、危ないからとやめさせたり、先回りしないことを貫き、見守りながら本人の意欲を満たすようにしています。
具体的には自分の食器は洗う、拭く、しまう。洗濯物を干す、たたむ。靴を靴ベラを使って履く、着替えはできないところはサポートするけれど基本は自分で着脱する。はさみも隠していましたが、私の目の前でなら使う。お花に水をあげる。そんな日常のことばかりです。
これにより少しずつ記憶が戻ってきたり、できることが増えていったのです。
これは介護に限ったことではなく、子育てや保育も全く同じだと思うのです。
拙著のポイント4「子どもの無限の可能性を引き出す秘訣」にも書いたように、子ども(私の場合は義母)には無限の可能性があることを心から信じると、子どもの可能性を最大限に引き出し、伸ばすことができます。
介護と子育ては同じ。そのことに気付いてから「何をしたら脳に刺激を与えることができて、本人が本人らしく過ごせるのか」ということにフォーカスして、私にとって介護がお世話という捉え方ではなくなりました。
もし、あなたが子どもをぐんぐん伸ばしたいとお考えなら、子どもの可能性を信じて、できる限り日常のことを本人に任せてみてはいかがでしょうか?小さいお子さんなら、最初から全部任せるのではなく、サポートする量を少しずつ減らしていけばOKです。
これだけで意欲や自己肯定感が高まるなら、やってみる価値ありますよね!
こういった実体験を、子育てや保育と結び付けて発信していくことが、今の私にできることだと感じています。
最後に余談ですが、介護を始めてからずっと寝不足だと友人に話したところ、「村田さんは元気すぎるからちょうどいいのでは?」と言われ、的を得ていて笑ってしまいました😅
今日はいつも以上に長くなりました。
こんな私の日常が、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。
最後までご覧いただいてどうもありがとうございました。
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村田真由美(親子教室の専門家・著者)
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