私の子離れの失敗談

私には2人の子どもがいます。娘は男の子より男の子っぽくて、小さい頃は落ち着きもなく本当に大変な子でした。一方、息子は小さい頃はのほほ~んとしていて、入園するまで私にべったりな子でした。

そんな息子が私は可愛くて愛おしくて仕方ありませんでした。

息子が第一子だったら『どうしてもっと自分から行動しないの?』とか『べったりしないで自分でやって!』と「どうしてどうして」を連呼していたと思います。

でも第二子だったので心の余裕がありました。おまけに娘は1秒たりとも私の膝に座っていない子だったので、余計に息子が可愛くて・・・言葉は悪いですがペットのように抱っこばかりしていたり、家でも私の膝に乗せてテレビを見たりと猫可愛がりしていました。

今振り返ると、息子の精神的な親離れは2年保育で入園した4歳の時でした。

当時私は親離れに気付いていました。でも4歳で親離れする訳がないと思っていましたし、息子が可愛いあまりに気付かないふりをしていました。

親離れをしたと感じたエピソードはいくつかあるのですが、そのうちの1つをご紹介しますね。

入園後もこれまで通り息子を名前+ちゃん付けで呼んでいました。でも入園後早々に「友達の前で〇〇ちゃんって呼ぶな!!!」と、かなり強い口調で言われたので、この日から「ちゃん付け」はやめました。(思えばこれが親離れの1歩でした)

でも家での猫可愛がりは小学6年生ぐらいまで続けていたんです。(今思うと抱っこを拒んだら私が悲しむのを分かっていて、息子は私の要求に付き合ってくれていたのだと思います。)

中学生になり、もともと口数の少なかった息子はもっと話さなくなりました。

そして魔の中2と呼ばれるときには必要最低限のことしか話さなくなりました。「ごはん」「お風呂」「部活」「塾」等々(苦笑)

『あんなに可愛かった息子はどこへ行ってしまったの?』本気でそう思いました。でも部活のママ達に聞いても息子と同じような状況だったので、息子だけではないという安心感を勝手に抱いていました。

中3になると親と話さない訳にはいかなくなります。高校受験が控えていたからです。この時はさすがに今までより話すようになりました。(必要最低限だけど💦)受験に関しては私なりの考えがあったので主人に全てを任せ、私はノータッチを貫きました。(詳しくは 息子の子育て をご覧ください)

中学入学後から思春期に入ったのでさすがに猫可愛がりからは完全に卒業していましたし、息子が私と話すのを鬱陶しがっていたので距離を取らざるを得ない状況になっていました。

そして忘れもしない高校2年生の時のこと。

私が覚えていない位些細なことで息子が突然怒り始めました。しかも今まで聞いたことのない強い口調でこう言ったのです。

「俺のことを馬鹿にした態度をやめろ!!!」

私は馬鹿にしたつもりは微塵もなかったので、なんで息子がそんなに怒っているのか正直分かりませんでした。もしかすると、自分では中学で子離れをしたつもりでいましたが、心の中では可愛い息子として知らず知らずのうちに態度に出ていたのかもしれません。

この時の話はそれ以降息子としていないので、怒った真意は分かりません。いつか息子が親になった時に聞いてみたいと思っています。とにかくこの言葉はあまりにも衝撃的だったので、私の心に一生残ることになりそうです(苦笑)

私の何がいけなかったのかを保育士として冷静に考えてみると

・4歳で親離れしたと感じていたのに、それを認めることが出来ずに、長々と猫可愛がりをしていたこと。

・私が「こども」を「子供」と書かないのは、子どもは親の持ち物ではないから。あくまでも1人の人間なのです。でも当時は「子ども」の本当の意味を分かっていませんでした。私の持ち物とばかりに全てにおいて根ほり葉ほり聞き、結果、鬱陶しがられる大きな要因になっていきました。もっと言えば、私は子どもを信じきれていなかったのです。だから全てを把握したい気持ちにかられたのだと思います。

私の子離れ失敗談は以上です。

この話を反面教師として、お子さんが『親離れしたな』と感じたら速やかに子離れをしてくださいね。
しつこく可愛がってると、口をきかないどころか嫌われてしまいますので💦

あっ、でも念のため言っておきますが今は親子関係は良好です。(と私が思っているだけだったりして。笑)
でもやっぱり口数が少ないのは変わらないですね~。
主人も義父もそうなので血筋だと思っているのと、口数が少ないことで壁にぶち当たらないと直らないとも思っています。
・・・が、社会人として怒られることもなく、ミスもなく働いていると息子から聞くと、親が思っている以上に周囲とは話せていて、親には見せない一面があるのだと思います。

ちなみにですが、あんなにおてんばだった娘は、超マイペースに子育てをするママになりました。(→保育士の私に影響されず、自分スタイルを貫いているので良い傾向だと思っています)

息子は本当に昔はのほほんとしていたのかと首をかしげたくなるほど、すごいストイック子になりました。(→受験や就活にプラスになりました)

これをご覧になっている方の中には『うちの子の将来は大丈夫かな~』とご心配されるママもいらっしゃると思います。
でも「子どもは成長と共に変わっていくので心配しないでくださいね!!!」とお伝えしたいと思います。

この記事がこれから子離れをする方のお役に立てたら幸いです。


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